ドクちゃんの家族

 2023年9月21日でベトナムと日本は外交を樹立してから50周年の節目を迎えます。

それを記念してベトちゃんドクちゃんの名前で親しまれた双子のドクちゃんにインタビューを行ったそうです。

ドクちゃんは冒頭に「兄との分離手術はベトナムと日本を結び付ける一つの大きな節目だった」とベトナムと日本の友好への思いを話してくれました。

「完全に独立し、快適に感じた。誰かに頼らなくても、自ら自由に行動できるようになった。」と手術を思い出した半面、「もはや体の片側に兄がおらず、とても寂しくなった」との感情があったようだが、「頻繁に彼のもとへ訪れたので、孤独を感じなかった」という。

2国で共通する点

アメリカの爆弾

「日本では原子爆弾が投下され、ベトナムでは枯葉剤などが大量に散布されました。戦争終結後も両国はともに戦争の後遺症を克服しようと取り組み、平和の願いを共有しています。

そのうえで双方が発展して安定した社会を築くために、互いに学び、知見を共有し、よりよい関係にしていく必要があります。」

ベトナムが抱える問題を踏まえ日本の協力を求む

「ベトナムには依然枯葉剤などの影響で身体が不自由であったり、貧しい生活を強いられている人が多くいます。日本の社会福祉は素晴らしく、教育、医療も優れている」としたうえで、「経済分野の協力に加え、身体の不自由な人が医療サービスを利用しやすくなるような環境整備を日本側で協力を望みます。」

高齢者

また、「ベトナムでは高齢者が増えてきています。高齢者介護施設のモデルを構築することも後押ししてほしい」と語ってくれました。

「今回、単に50周年を祝うだけではなく、次の50年に向けて双方がさらに努力しなければならない」と両国関係のさらなる結びつきに期待を込めました。

ベトちゃんドクちゃん

ベトちゃんドクちゃん子供時代

ベトナム戦争時に米軍が使用した枯れ葉剤の影響とみられる結合双生児として中部コントゥム省で結合双生児として1981年2月に生まれました。

下半身を共有する形で生まれた彼らを分離する手術を行ったのが1988年で、日本とベトナムの医療関係者が協力し合いベトナムの病院で手術を行う。

兄ベトちゃんは2007年10月にお亡くなりになられる。

弟ドクちゃんは結婚して双子の子供がおり、ホーチミンで家族仲良く暮らしています。

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By なら

介護業界で15年ほど勤務、近年はベトナムの介護施設で管理者として働く。奥様はベトナム人、息子一人。ベトナム語を勉強し、幾度も挫折を繰り返し復活しています。

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