G20サミットが9月9~10日にインドのニューデリーで開催されました。
実は議長国を務めるインドのムルム大統領が各国の指導者に送った夕食会の招待状が世界のメディアを騒がせています。
なぜなら自身を「インド大統領」ではなく「バーラト大統領」と表現していたからです。
インドとは?
「インド」という言葉はサンスクリット語の「Sindhu」に由来し、本意は「川」で、「インド川」を指します。
この言葉はギリシャ語の「Indu」として欧州に伝わり、英語の「India」となりました。
つまりインド人にとって「India」は外来語となります。
バーラトとは?
古代インドの史詩「マハーバーラタ」では、「バーラト」「Bharat」はもともと古代インドの偉大な王で、後にインドの国に対する自称となりました。
国名の変更は短慮の行為ではなく、長年の思い
サミット会議の名札にも国名がバーラトと書かれていましたが、実は10年前にモディ首相の率いるインド人民党(BJP)が選挙のスローガンとして打ち出したのが「一つのバーラト、偉大なバーラト」でした。
インドの習慣や文化
偏見かもしれませんが、インド駐在で働く人が良く言うことがあります。
・インドでは何事も直前まで決まらないことが多い。
・インドでは最後につじつまを合わせるのがうまい。
今年人口が14億人に達し、中国を超え世界で第1位の人口大国になりました。
今やIT大国ともいわれ、宇宙開発の分野でも宇宙探査機の月面着陸にも成功させております。
そのような国が今、国名を変更しようとする、その意図はいったい何なのでしょうか?