バイクの運転

みなさん北海道テレビの番組“水曜どうでしょう”を知っていますか?

北海道出身の大泉洋さんとディレクターたちによる面白コメディ番組です

レギュラー放送の最終回で南北に長いベトナムを7日間かけてバイクのカブで縦断しようという企画を行いました。(2002年7月)

ベトナムで日本の運転免許を切り替えるためのQ&A

行程はハノイからホーチミンですが、国道一号線直通路ではなく、ダラットを経由したため、2,000km近い距離となっています。

なお、この記事はネタバレも含まれているのであしからず。

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ベトナム南北縦断日程

7月1日(月)日本・HTB→千歳→成田→ ベトナム・ハノイ

7月2日(火) ベトナム・ハノイ・ホテル・ニッコー・ハノイ(スタート)→タインホア→ヴィン

7月3日(水) ベトナム・ ヴィン→ドンホイ→フエ

7月4日(木) ベトナム・フエ→ハイヴァン峠→ダナン→ホイアン

7月5日(金) ベトナム・ホイアン→クイニョン

7月6日(土) ベトナム・クイニョン→ニャチャン

7月7日(日) ベトナム・ニャチャン→カムラン国際空港→ファンラン→ダラット(ソフィテル・ダラット・パレス)

7月8日(月) ベトナム・ダラット→ホーチミン(ノボテル・ガーデン・プラザ・ホテル)

水曜どうでしょう番組ロケに公安警察が同行

実はこのロケ、公安警察も同行しています。

どうでしょう側4名、ベトナム側4名(通訳、公安、公安通訳、ドライバー、)の8名となっています。

ビザ申請の際、「ベトナム政府の公安をロケに同行させる事が絶対条件」とされたためです。

バイク運転経験に乏しい大泉さん

大泉洋さんバイクでベトナム南北縦断

プライベートでは一切バイクに乗らない大泉さん、どうでしょうの番組企画で乗った2回のみ、都市を離れたら大丈夫だろうと予想していたがそうはいかない。

交通渋滞だけが恐怖ではない、交通ルールなんてあってないようなもの、ベトナムは右側通行だが、逆走なんて日常茶飯事です。

ベトナムの車は常にクラクションを鳴らしていて自分の存在を周囲に知らしめているようなもの。

日本じゃ、クラクションが鳴ればビクッとする。

「おい!邪魔だ!どけ!」「なにやってんだ!」が、クラクションの意味だからだ。

でもベトナムは、「はいっはーい!通りますよぅ!」プップー!「はいどーも!」という意味だからだ。

ベトナムの天候(スコール)の洗礼を浴びる

ベトナム経験者ならご存知だと思いますが、一度雨が振り出すと、バケツの水をこぼしたようにドドドっと土砂降りになった後、数10分ほどでからりと太陽がでてきます。

そして道路は水であふれかえることがありますね。

撮影当時は7月でまだ雨季の時期でした。

「降ったり止んだりする雨」に彼らは翻弄されてしまいます。

雨が降ってきたと思い「なんだよ、めんどくさいな」と言いながらカッパを着ると、すぐに晴れだしおっさんたちは濡れた服でムレムレニなります。

その逆もしかり雨が降り出し「どうせすぐに止むんでしょ」って思いカッパを着ないでいると土砂降りの豪雨だ。

「ははっ、引っかかった!」と大笑い!

服を着替えるため、裸のシーンもありますのでお楽しみください。

ちなみに2002年は、「世界的な大雨」で、特にヨーロッパと東南アジアが壊滅的な打撃を受けた年です。しかも初日はハノイの「記録的大豪雨」だそうです。

バイクの進行を阻むもの

ベトナム初日では「カブ」「自転車」「歩行者」など、主に「人的障害物」が多かったのですが、2日目からは「動物による障害」が多くなります。

道路をアヒルの群れが大行進したり、牛の移動にいちいち立ち止まらなくてはいけない。2023年現在も変わらずよく見られる風景ですね。

水曜どうでしょうロケ最大の問題が発生

大泉洋さんフエで宮廷料理を食べる

最大の問題とはトランシーバーの紛失である。

「車来ます。気をつけて」と、事前に危険を知らせることができていたが、通信手段が無くなると「危険な追い越し車両」に対し、全くの無防備状態になります。

それだけではなく、一番やっかいなのは彼らが道順を知らないことだ。

「次は右に曲がってください」「次のレストランで休憩しましょう」など全く指示を受け取れなくなることはロケ撮影の続行が不可能と同義に等しい。

2002年当時スマホなどといった文明の利器はまだ登場しておらず、行き先を示してくれるナビが必ず必要なのだ。

バイクのカギが走行中に紛失?

どういうこと?と思うだろうが事実なのだ。

大泉さんが運転するバイクのカギがいつの間にかなくなっていました。

気づいた大泉さんは「あぁ、終わった・・・」と思ったらしい。

カギがなけりゃ、ガソリンタンクを開けることもできないし、なにより、もうエンジンを掛けられない。

「なんてことだ・・・」そんな脱力感と「自分の不注意でこんなことに・・・」そんな罪悪感で、大泉さんは呆然と立ち尽くしていた。

「大丈夫デスヨ。ミスターのカギを使えば、大丈夫レスヨ」

最初、なにを言ってるのか分からなかった。

しかし、彼はもう1台のバイクからカギを抜き取り、大泉さんのエンジンを掛けて見せた。

「カギは、どちらも、使えますヨ。」

そんなバカな。

ベトナム政府公安官のタイン氏は「イージー、イージー!オンリー5ミニッツ」と言っている。

5分で新しいかぎを作ることができるということだ。

ベトナムを走るカブは年季の入ったものが多く、カギ穴は「摩擦」でゆるくなっています

だから、たいがいどんなカギも入ってしまうし、走行中落ちることもままあるという。

2023年現在のベトナムではこういったあるあるはなくなったと思いたい。

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2002年9月25日(水)涙のラストランから20年、2022年9月25日(日)から新刊が発行しました。

ベトナムを面白おかしく知りたいという方にお勧めですね。

撮影裏話

ヘルメット未着用のDを映しているが、当時はヘルメット着用は法律化されていませんでした。(2007年に着用義務化)

実はこのロケ、公安警察も同行しています。

どうでしょ側4名、ベトナム側4名(通訳、公安、公安通訳、ドライバー、)の8名となっています。

これはビザ申請の際、「ベトナム政府の公安をロケに同行させる事が絶対条件」とされたためである

「それはちょっと、ヤバイな」。と番組スタッフのFはそう思った。

公安官の前では、ベトナムの印象を著しく低下させるような言動は、厳に慎まねばならない。

しかし、これは「どうでしょう」にとって大問題だ。

特に、「ストレート主体」の配球で、世界各国に罵声を浴びせ続けてきた「豪腕エース・大泉洋」にとってそれは、勝負球を失うに等しい。

ベトナム政府に一時拘束され、彼の「見事な豪速球」を記録したテープも没収。

こと相手が、「社会主義国」という、なにかしら「別世界の人間たち」という印象がどこかにあって、これは冗談では済まされないような気がした。

「ここは撮ってはいけない」「あそこに行ってはいけない」。制服姿の公安に、そんなことを言われながら、ロケをするなんて、とてもじゃないが出来ない。

「心配」が、重くのしかかった。

しかしこの心配事は杞憂に終わり、終始満面の笑みで彼らを受け入れてくれたそうです。

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By なら

介護業界で15年ほど勤務、近年はベトナムの介護施設で管理者として働く。奥様はベトナム人、息子一人。ベトナム語を勉強し、幾度も挫折を繰り返し復活しています。

2 thoughts on “水曜どうでしょ!大泉洋もベトナム南北1800Kmを縦断していた!”

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