ほぼすべての場所でチップは一切不要というわけではありません。
日本にも心付けという習慣がありお金を渡すことがあります。
その時は封筒にお札を入れるのが礼儀となっています。
結婚式での心付け
結婚式の受付や会計、司会、カメラ撮影をしてもらう場合 など
結婚式では、心づけはご祝儀袋に入れて、表に「御礼」「寿」などと書いてお渡しします。
お葬式での心付け
お葬式の受付や霊柩車、バスの運転手、火葬場のスタッフ など
お葬式の場合、袋は白い封筒かシンプルなポチ袋を使います。
半紙に包むこともあるようです。表には「寸志」「志」「心付け」などと書きます。
旅館や料亭での心付け
基本的にサービス料として組み込まれていますので、元々組み込まれているサービス以外の特別なお願いをした場合に必要です。
例えば、結婚記念日や誕生日のサプライズのために特別な準備をしてもらった場合などは、心づけをお渡しした方が良いでしょう。
旅館や料亭で心づけを渡す場合の相場は3,000円程度、もしくは宿泊費用の10%程度が目安です。
ご祝儀袋もしくはポチ袋に入れて渡す
海外のチップは、お金をそのままテーブルに置くなど無造作に扱うこともありますが、日本においては「お金はむき出しのまま渡さない」というマナーがあります。
もし急なことで袋を用意できない場合もあるかもしれません。
その場合でも、決してむき出しのままでは渡さず、ティッシュなどに包んで渡すのがマナーです。
チップをもらった時の会計処理
サービス業・旅館業では外国からのお客様を相手にしている場合には、チップをいただくことも多いでしょう。
チップを頂くことの多い事業では、各職場や上司の指示により、扱いの取り決めがあると思います。
頂いた個人のものとなるか、スタッフ全員に還元するか、もしくは会社の売上として計上する場合もあるでしょう。
売上として一度計上し、スタッフに還元した場合には当然給与となります。
個人へのチップは所得となります。
アメリカと同じくチップをもらったら雇用主に申告し、経理が処理しなくてはいけません。
税務署でも指導していますが、確定申告の対象となる場合もあります。
確定申告漏れとなると、追徴課税となる場合もありますのでご注意ください。
こういった面倒ごとを抱え込みたくないからと、従業員にチップを受け取らないように教育している企業もあるぐらいです。