韓国では過去10年でハロウィーンのイベントはますます人気が高まっています。韓国の首都ソウルの繁華街として知られる梨泰院(イテウォン)は外国人居住者や韓国の若者に人気のエリアとなっています。
今年はコロナパンデミックの影響で3年間の自粛明けということもあり、10月29日夜、多くの観光客でにぎわっていました。(推定100,000人)
ベトナム人犠牲者を含む負傷者の規模
発生した転倒事故では、156人が死亡、157人が負傷した。死亡した156人のうち26人は外国人とのこと、26人の国籍はベトナム、日本、中国、ウズベキスタン、ロシア、米国、フランスなど14か国におよびます。
駐韓国ベトナム大使館は、死者157人の中にベトナム人1人が含まれていること、また、別のベトナム人1人も同事故で負傷したと発表。
ベトナム政府の対応
遺族に連絡を取って被害者の身元を確認し、哀悼の意を示すとともに、韓国にて被害者の親族が地元当局と協力して、遺体を自宅に持ち帰るための手続きを行いました。
韓国では、10月31日午前に順天郷大学富川病院の葬儀場でベトナム人犠牲者の告別式が行われ、韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官(外相)が追悼の花を送りました。駐韓国ベトナム大使館を代表してグエン・ベト・アイン参事官が告別式に参列し、遺族に哀悼の意を表しました。
犠牲になったベトナム人の遺体は11月2日午後にソウルからホーチミン市タンソンニャット国際空港に到着し、無言の帰国を果たしました。遺族の意向により、犠牲者の故郷に埋葬されます。
ベトナム人犠牲者は韓国留学中の21歳の女性、D・T・Tさん(南中部沿岸地方ビンディン省出身)。1人娘で、2年前に韓国に渡り、現在は大学1年生で観光を学んでいたという。事故当時は友人と梨泰院を訪れていたそうです。
D・T・Tさんの突然の訃報を受けて、彼女のSNSページには親戚や友人などから多くの哀悼のメッセージが寄せられています。
ハロウィーン事故の状況を物語る
韓国人専門家の意見
「当日の夜、救急隊員は梨泰院の住民から少なくとも81件の電話があり、呼吸困難に陥っていると連絡を受けています。その後、約50人が心停止を起こした後、心肺蘇生法を受けました。」
「事故当時のビデオを見て検証を行いましたが、人口密度がものすごく高いですね。1㎡あたり、8人~10人とされています。その密度では、何人もの人が気絶し始めたのは驚くべきことではありません。
なぜなら、彼らは挟まれて呼吸できなかったからです。もし、状況がそのまま続いたとしたら、そこにいた全員は呼吸するのに必要な酸素が不足し、順番に死んでいたかもしれません。」(韓国ウスク大学災害緩和研究キム・デジン教授)
事故被害者
メキシコ人留学生のジュリアナ・ベランティア・サンタエラさんは10月29日夜ハロウィーンを楽しむために梨泰院(イテウォン)通りに出かけました。しかし、群衆がいる狭い路地に差し掛かると、事態は本当の悪夢に変わりました。
23歳の彼女が後で思い出すのは、彼女が群衆に巻き込まれ、適切に呼吸ができなかったということです。多くの人が助けを求めて叫んだ後、前の人たちがゆっくりと倒れました。
「次は自分だと思っていた。本当に死ぬかと思った」サンタエラさんは近くに立っていた男性が群衆から引きずり出してくれたおかげで幸運にも死を免れた後に語ってくれました。
パク・ジョンフンさん(21)「クリスマス休暇や花火大会はいつも混雑してますが、今回はさらに混雑している」
20代女性「事故が起こった際、営業していたバーに入ることで悲劇を回避できたのは幸運でした。道路の真ん中にいる人たちは外に出られなかったと思います。」
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