ベトナムでビールを飲まれた人は、サイゴンビールを1度は見たことがあるのではないでしょうか?
サベコ(サイゴン・ビア・アルコール飲料総公社)が製造・販売する「ビア・サイゴン」の模倣品が南部ビンズン省や中南部ビンディン省といった限られた地域で出回っているとのことです。
(サベコは、148年の歴史を持つベトナムを代表する企業の一つで、昇竜をイメージした青いラベルのシンボルマークが商標登録されています。)
模倣品は2020年以降に確認されており、缶のデザインや印刷具合に違いがあります。
しかしぱっと見で真偽を見抜くことは難しいでしょう。
実はサベコの元従業員のレ・ディン・チュン氏が設立したビアサイゴン・ベトナム・グループ社が模倣品を製造・販売したことが明らかになっています。
今年3月には「サイゴンビール」の模倣品を約 9,000 箱を売って工業所有権を侵害した罪で、南部バリアブンタウ省裁判所からチュン氏と会社に計 37 億ドン(約 15 万 2,000 米ドル、約 2,200 万円)の罰金が科されています。
繰り返される模倣品の出現に、商標侵害に対する罰則が不十分との意見も出ています。
市場監視総局によると、今年上半期だけでも、模倣品や出所不明品、知的財産権侵害品に関する事件は4686件発生しています。
これらを解決するには、多くの時間を必要とするため当局が訴えられるケースもあるとのこと。
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