ベトナムには、397カ所の工業団地があります。(2023,10月)
工場や倉庫用の土地は広く余っていますが、賃貸可能な用地面積はおよそ12万2900ヘクタールあるそうです。
さらに106カ所の工業団地(敷地面積3万5700ヘクタール)が建設中とされています。
土地を購入し建物を一から作るとなると、外国企業にとっては非常にリスクもありいくつもの壁を乗り越える必要があります。
なので多くの企業は賃貸向けの建物(レンタル工場)を探す傾向があります。
ベトナム南部では現在、賃貸向けの工業団地の入居率はビンズオン省が99%、ドンナイ省が96%、ホーチミン市が95%と供給が追い付いていない状況です。
サビルズ・ベトナムの産業用不動産部門は「賃貸用の工業用地の空きがあるのは、(工業団地の)入居率が85%のロンアン省と78%のバリアブンタウ省だけだ」と述べています。
サビルズによる最近のリポートによると、全国の工業団地の平均入居率は80%を超えています。
工業用地の賃貸費用は?
北部地域の工業用地は、1平方メートルの平均賃料が102ドルから138ドルに値上がり、35%の上昇、南部地域のビンズオン省やドンナイ省、バリアブンタウ省、ロンアン省、ホーチミン市などは152ドルから174ドルに値上がり14,5%上昇しました。
外国からの投資が増えてきている背景もあり、これからも賃貸料は上昇する見込みです。
ベトナムで有名な工業団地VSIPとは?
ベトナムのBecamex IDCとシンガポールのSembcorpが率いる共同事業体による合弁企業です。
北部、中部、ベトナムの 13 の省と都市に9箇所建設され、総額18億ドルの投資を誘致し、300万人の雇用を創出してきました。
国内経済の活性化
最近では、製造や物流、電子商取(EC))といった業界の外国企業からの問い合わせや現地調査の要望が増えているそうです。
物が流れるには交通インフラが欠かせません。
政府は国内の交通インフラ計画を2045年に焦点を絞っているようで、ベトナムの高速道路をはじめ、南北高速鉄道、ベトナム南北鉄道路線の延伸や南北鉄道線上の輸送貨物倉庫などの拡充、ベトナム南部に国内最大規模の港の整備、国際空港の建設などなど目白押しです。