ベトナムは社会主義国であり、諸外国に対して不寛容な姿勢をずっととってきていました。
「撮影許可」もその中の一つです。
報道に関する自由とも言えるでしょうが、外国人に対してベトナム国内の撮影許可を得ることは困難でした。
ベトナム戦争映画はたくさんありますが、実際はフィリピンやタイなど他国で撮影されているのは有名ですね。
そんな中、ロケ地がベトナムという数少ない映画作品をご紹介します。
ちなみに日本のテレビ局が初めてベトナムで撮影に成功したのは、あの大物俳優「大泉洋」さん出演のバラエティ番組です。
詳しくは水曜どうでしょ!大泉洋もベトナム南北1800Kmを縦断していた! をお読みください。
「愛人/ラマン」はチョロンが舞台
1992年公開のイギリスとフランスの合作映画
フランスとイギリスではその当時かなり話題となったため、現在でもロケ地巡りにやってくる欧米人が多くいます。
レ・ホン・フォン(Le Hong Phong)高等学校
昔はフランス語の学校名だったそうですが、現在は、レホンフォン高校というベトナム語の名前に変更しました。
ベトナムでも5本の指に入る名門校だそうです。
サータイ市場(Xa Tay)
ロケ地を巡る映画ファンが必ず訪れる人気のスポットです。
市場は5区にあるPhu Dong Thien Vuong通り沿いにある小さな青空市場です。
「インドシナ」で利用されたコンチネンタルホテル
1992年公開。1930年代のフランス統治時代を描いた作品の一つで、南ベトナム(サイゴン)を舞台に、フランス統治に対する独立運動真っ只中の状況を描いています。
ちなみにインドシナとはインドネシアとは違います。
フランス統治時代のベトナム、ラオス、カンボジアを含めた地域をインドシナ仏印と呼んでいました。
フランスの植民地化を受けていた当時のベトナムの様子を見られるのは貴重ですね。
どのようにしてベトナムが共産主義になったのかが鮮明に描かれていたと思います。
1880年に開業した4つ星ホテル「コンチネンタルホテル・サイゴン」は、当時の時代を映すコロニアル様式が特徴。
インドシナ戦争そしてベトナム戦争の時代には、ジャーナリストや政治家たちが集う場所でした。
現在でも各国のVIPや財界人がお忍びで訪れるホテルです。
ドンコイ通りというメインストリート沿いに堂々と構え、市民劇場や白亜のユニオンスクエアなどを眺めながらコーヒーブレイクを満喫できます。
住所:132-134 Dong Khoi Street, District 1, Ho Chi Minh City 70000, Vietnam