皆さんご存じの通り、ベトナムの紙幣にはすべてホーチミン氏の肖像が印刷されています。
その裏側にはお札の種類によってベトナムの各地域の場所などが描かれています。
例えば最高額紙幣である500,000VNDはホーチミン市の実家ですが、1,000VNDは象と木材の絵です。
何の意味があるんだろう、詳しく知りたいなと思った方はベトナム紙幣の裏側デザインと実際の場所を比較検討した件も読んでみて下さい。
今回は10,000VNDについての話なんですが、実はこの情報ベトナム人の人も知っている人は少ないみたいです。
お友達のベトナム人に聞いてみて下さい。
偽札ではなくただのミスプリンティング
まず10,000VND紙幣のホーチミン氏の右側部分を良くご覧ください。
数字が10000となっており”,”(カンマ)が抜けています。
他の紙幣ではすべて千の位で必ず”,”(カンマ)が表記されているのです。
ぜひご自分の紙幣でお確かめください。
ベトナムで新紙幣の発行
では、なぜ10,000VNDだけカンマがないのかということなんですが、2006年8月30日に新紙幣がベトナムで発行されました。
その当時、新聞や口コミで10,000VND紙幣に対して物議をかもしていましたが、のちのち「原盤を作る過程でのミス」であると造幣局のお偉いさんがインタビューで答えたそうです。
もし、日本なら印刷間違いの紙幣は回収し修正版を普及させるでしょうが、そこはベトナムこれぐらいのミスは問題ないとのことで、今でも私たちはこのカンマなしの紙幣を見ることができています。
また、右下部分の青色で囲った数字ですが右に行くにつれ次第に大きくなっています。
こちらは10,000VNDだけではなく、その他の紙幣も同様に大きくなっていますので、もしあなたのお金がすべて同じ大きさになっているならそれは偽札なので気を付けてくださいね。
ちなみに、ホーチミン氏の裏側にはベトナム南にあるブンタウ近くの海上油田の絵が描かれていますが、その名前はなんとバックホー(ホーおじさん)油田と言います。