高層住宅地

ベトナムで不動産価格は天井に、アパートの家賃は青天井

アパートの立ち退きを余儀なくされる

ホーチミン、ハノイの都市部では、アパートの家賃相場が急上昇しています。

ハノイで英語教師をしているアリー・クランプさん、今年2月にタイホー地区にある84平方メートルの2ベッドルームを借りました。値段は1,000万ドン(402.94USD)を支払い引っ越してきました。しかし、5月にアパートのオーナーは賃料を1,600万ドンに引き上げたため引っ越しを余儀なくされました。

ホーチミン7区に住んでいるミン・ビーさん(27)は友達と3ベッドルームをシェアしています。「私達は管理費やその他のサービスを除いて1500万ドンで借りています。住宅価格は30%に相当する1950万ドンに跳ね上がりしました。それはとても高く、支出の限界を超えてしまいましたので、私は引っ越しを余儀なくされました。」と彼女は言います。

アパートのオーナーであるAさんは、「昨年はコロナの影響もあって、アパートの借り手を探すのも苦労していました。管理費なしで割引価格で借りてくれるようにお願いをしていたぐらいです。しかし今は違います。」

家賃の上昇率

不動産業者によると、ハノイでは家賃が100万~200万ドン(42.5~85USD)上昇していると述べています。

またホーチミン市でも第3四半期に都市部のサービスアパートメントの賃料が前年同期比で6~8%上昇しました。9月下旬時点で都市部のサービスアパートメントの70~80%が埋まっている状況です。

家賃上昇の要因2点

1:専門家によると、需要が供給を上回っており、品質の向上や建設費の上昇などで、多くのベトナム人が不動産を購入するよりも借りることを選択し始めていて、今後家賃は上昇を続けると予想します。

2:新型コロナウイルス後にベトナムにやってくる外国人の数だそうです。大手不動産会社のSavils Vietnamは、特に日本人、韓国人、台湾人の専門家が多く、長期サービスアパートメント賃貸の需要が前年同期比で大幅に増加していると報告しています。

2023年はコロナの影響から解放され、経済は更なる発展・成長を遂げるでしょう。この国はまだまだ外資に頼らざるをえないため、今後も海外から多くの労働者がベトナムに来ると予想されます。

ベトナムの駐在員

会社が住宅補助を出してくれている場合は問題ないのですが、個人負担の場合は上述した方のように家賃が安いアパートへ引っ越しを余儀なくされる場合もあるかもしれませんね。

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By なら

介護業界で15年ほど勤務、近年はベトナムの介護施設で管理者として働く。奥様はベトナム人、息子一人。ベトナム語を勉強し、幾度も挫折を繰り返し復活しています。

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