ベトナム経済の冷え込み大幅な受注の減少
履物・衣料、木材関係の業種を直撃
ドンナイĐồng Nai省バウセオBàu Xéo工業団地にあるShing mark Vina 会社は3000人以上を雇用する木材製造会社です。
2022年12月1日に2023年のテト休日のスケジュールを従業員に発表しました。
労働者に2日間の新年休暇 (2023.1.1~2023.1.2) と旧正月休暇を最大30日(2023.1.8~2023.2.12) 提供するとのことです。
2023.1.20から2023.1.25日までの6日間の旧正月休暇 (1日の代償休暇を含む)と残り24日間の無給の年次休暇とします。
さらに、ボーナスである13カ月目の給与は2023.1.10に従業員の口座に振り込む予定としています。
各社の共通事項
ホーチミンの北側に隣接するドンナイ省では、11月に履物・衣料品企業と木材企業の労働組合による合同協議会がありました。
多くの企業が、2023年のテト休みは従業員に前年よりも長い休暇を与える、少なくとも10日以上与えることを計画していると述べました。
その理由は2点あります。
1,経済は回復してきているのに注文が減少しているため
2,2020年からコロナによる隔離政策で人の行き来が制限され、従業員は長いこと故郷に戻っていないため
ナイキやノースウェストなどの大手下請け会社でも同様
Shing mark Vina会社と同じBàu Xéo工業団地にある、Pousung Việt Nam 会社は約24,000人を雇用するスポーツシューズやバッグなどの革製品加工の専門工場です。テト休みを10日間 (2023.1.20~2023.1.29) としました。
Biên Hoà 2 工業団地にあるTKG Taekwang Vina 会社は約35,000人を雇用しています。主にナイキブランドの靴や衣料品を製造しています。この会社もテト休みを10日と発表しています。
故郷へ帰省する従業員には車両のサポートを行う予定があるとのことです。
中小企業は人員整理や倒産、テトボーナスもなし
Tam Phước工業団地にあるChien木材製造会社(Công ty TNHH Sản xuất đồ mộc Chien)やLee Fu木材会社(Công ty TNHH gỗ Lee Fu)など、多くの企業が従業員に約1か月の旧正月の休暇を発表しています…
小規模の会社のほうが長く休みを与える傾向があるようです。
労働者の声
Lao động 新聞の取材に対し、Ngu Lam Viet Import-Export Production Co., Ltd.(ドンナイ省ビエンホア市)のTong Van Vinh会長は、「従業員の約50%をリストラしました。現在は250人の労働者しかいません。従業員がテトボーナスを受け取れるように、どのように工面しようか悩んでいます。会社は従業員に2〜3か月の長期休暇を与え、状況が良くなるのを待つしかありません。」
労働組合は「テト休暇は無給休暇」を承認か?
ドンナイ省労働社会局労働政策局長のCao Duy Thai氏は、延長されたテト休暇中の給与問題についてこのように述べています。
規定のテト休暇に加えて、一部の企業はテト休暇を延長することを期待しています。企業が年次休暇を使用せず、従業員に休職を与える場合、労働法第99条に従って、両当事者は独自に合意します。従業員が企業と共有でき、長く故郷に戻りたい場合は、雇用契約の一時停止または無給休暇の取得に同意できます。
Thai氏によると、テト休暇中の従業員への給与の支払いは、大多数の従業員のコンセンサス意見を得ることに基づいて、草の根労働組合の執行委員会とともに会社の取締役会の交渉力に依存します。
「ただし、現時点では、最も調和のとれた選択をすることをお勧めします。大多数の従業員の希望を満たすものは何でも、その方向に処理されます」
ドンナイ労働組合は、労働者がテトを祝うために故郷に戻るための無料のバスチケットを提供しています。
また、帰省しない労働者のために何か楽しめる憩いの場所や、イベントを企画しているそうです。
労働組合はテトを祝うための帰省費用を家族全員分無償で支援を行う!
まとめ
ベトナム人にとってテトは特別なイベントです。家族とともに時間を過ごすことを重要視しているからです。
しかしこのような形で長期の休暇をとるようになり、経済的な面でとても不安を抱えておられると思います。
帰省の際は、つかの間ですがご家族と心安らかにお過ごしください。
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