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リサーチ会社Q&Meによると、ベトナムのコーヒーチェーン店は主に8店舗あるようだ。

コーヒーチェーン店舗数

今回ご紹介するのはベトナム国内で2番目に店舗数を誇る大人気コーヒーチェーン「Trung Nguyen Coffee Company」です。

ベトナムコーヒーを世界に広げたのはチュングエンコーヒー!?

店内の風景

お店は白と黒を基調とし金色を指し色とした高級志向がウリのベトナム発のコーヒーチェーン店です。

1996年にダン・レ・グエン・ブー氏がベトナム中南部のダクラク(DakLak)省、ブンメトート(Buon Ma Thuot)で創業した民間企業である。

ベトナム国内で直営カフェを経営しているほか、スーパーマーケットなどの小売店でも同社のコーヒーが販売されています。

ドイモイ政策開始以降のベトナム・コーヒー産業の発展を牽引してきました。

海外進出にも積極的で世界60カ国以上へコーヒー製品の輸出を展開しています。

ちなみに日本には2001年にフランチャイズされています。

ベトナムコーヒーを世界へ広めた功績から創業者のブー氏はベトナムの「コーヒー王」とも称されています。

コーヒー業界のリーディングカンパニーの速度低下

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しかし実はここ数年、チュングエンは他社の成長の勢いに押され気味です

カフェ市場では【ハイランズコーヒーHighlands Coffee】【コーヒーハウスThe Coffee House】など多種のカフェ・チェーンが奮闘するなか、チュングエンは店舗を増やすことができず、店舗数ではハイランズ・コーヒーに差をつけられました。

また、同社のブランドG7が抜群の知名度を誇っていたインスタントコーヒー市場でも、近年そのシェアはネスレとビナカフェ・ビエンホアに大きく引き離される状況になっています。

同社の税引後利益は2014年には前年比5倍の伸びを記録したものの、その後3年間、減少を続けている。

会社停滞の原因

Trung Nguyen創業者と元妻
写真:左タオ氏 右ブー氏

店舗運営やインスタントコーヒー市場の事業停滞は、時期的にみると「離婚騒動」と重なっています。

チュングエン・グループ創業者で会長のブー氏とその妻で元チュングエン・グループ副会長のレ・ホアン・ジエップ・タオ氏の離婚訴訟および経営支配権争いの問題について、報道によれば両者は2015年から裁判所を通じて争いを続けています。

チュングエン・インスタントコーヒーについては2016年にタオ氏の代表者資格を認める判決が出ており騒動の最中にタオ氏が設立したチュングエン・インターナショナル(TNI)のホームページでも、タオ氏はTNIの最高経営責任者であると同時に、チュングエン・インスタントコーヒーの最高経営責任者でもあるとされているタオ氏は【KING COFFEE キングコーヒー】というTNI独自のブランドでのコーヒー製造およびカフェ・チェーン展開を手掛けつつ、チュングエン・インスタントコーヒーでG7の製造も指揮しています。

しかし争いはまだ続いており、2018年にはブー氏率いるチュングエン・グループが、知的財産権の侵害を理由にタオ氏の配下で製造されたG7の輸出と国内流通の差し止めを関係当局に求めるという動きに出ているこうしたG7をめぐる争いは、チュングエンのインスタントコーヒー市場でのシェア縮小に少なからず影響しています。

なお、ブー氏は騒動が勃発したころからスピリチュアリティへの関心を強めており、瞑想に多くの時間を割いているという報道もあるとのこと。

チュングエンコーヒーをおススメする対象者

Trung Nguyen

旅行ガイドブックに必ず載っているほど有名な人気カフェ

・コーヒーに詳しい人ならだれもが知っているジャコウネコのうんちコピアルクコーヒーを飲むことができる

・インスタントコーヒーやコーヒー豆の袋や箱のデザインが洗練されており、ベトナムコーヒーのお土産としてはおすすめします。

チュングエンコーヒーのメニュー価格帯

メニュー

飲み物

35,000~150,000 VND

食べ物

バインミー 69,000 VND

ケーキ 45,000 VND

チュングエンコーヒーのおみやげ商品

コーヒー豆

Trung Nguyenコーヒー製品

SANG TAOというのは1~5まであって数字が上がるにつれて値段が高くなります。風味は少しずつマイルドになっていきます。

「3」は、74,700 VND「5」は、103,500 VND 各340g

日本で買うと1800~2000円ほど

G7インスタントコーヒー

G7コーヒー

G7という名の通り米国、欧州連合、ドイツ、英国、中国、ロシア、カナダ、日本を含む世界60カ国以上に輸出されています。

3in1はコーヒーとミルクとシュガーが1袋に入っているタイプです。

他社と比べると苦みや酸味があるのが特徴的です。

甘いコーヒーが好きな人には向いていません。

チュングイン1号店(バンメトート)

Trung Nguyen1号店

バンメトートまではホーチミンから飛行機で1時間弱でいけます。

バスでは約7時間と遠くにある店舗なのですが、チュングエンコーヒー第一号店ということで有名な店舗になっています。

コーヒーショップとは思えない宮廷のような建物で、とても天井が高いのが印象的です。

149-153 Lý Thái Tổ, Tân An, tp. Buôn Ma Thuột, Đắk Lắk

チュングエンコーヒーの関連会社

KING COFFEE 創業者の奥様が運営されている会社

Passio 元従業員が創業したコーヒーフランチャイズ店

ひとりごと

インスタントコーヒーG7の味が苦手です。

苦みは良いのですが酸味がきつく酸っぱさを感じるため飲みたくありません。

お店で提供されるコーヒーの味は他のチェーン店同様おいしいです。

お店の落ち着いた雰囲気が好きです。もちろん店舗によって内装は異なりますが、ワンランク上の家具を使用しているのかなと思ってしまいます。

是非、贅沢なひと時をお過ごしください。

参考:チュングエンレジェンド(trungnguyenlegend.com)

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By なら

介護業界で15年ほど勤務、近年はベトナムの介護施設で管理者として働く。奥様はベトナム人、息子一人。ベトナム語を勉強し、幾度も挫折を繰り返し復活しています。

5 thoughts on “【チュングエンコーヒー】ベトナムでのコーヒーチェーン店を調べた件”

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